マチモノ(街の木を活かすものづくりの会)

伐った木を捨てないで! 素敵なものを作れるよ!  ずっと一緒に暮らしてきたのに、伐ったらゴミってそれでいいのか? マチモノでは、街で伐られた木をものづくりの素材として活かす活動をしています。

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2月の木:ミカンの木のカトラリー   

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黄色いミカン材で作られた木のスプーン。この色は着色したものではなく、木材そのものが持っていた色です。

ミカンを食べずに置いておくと青カビが生える、というのはみんな知っていることと思いますが、ミカンの木材も製材した後にカビやすく(ミカン同様の青カビです)、とても気を使う木材です。

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写真は製材した時に出た捨てる部分に生えたカビ。まだ出始めですが、放っておくとビッシリカビまみれになることも。

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綺麗な黄色を残すには、カビさせないことはもちろん、ちょっとコツが必要です。

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お尻に小さな黒い節のワンポイント。

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桃栗三年柿八年と良く言いますが、柿八年どころかなかなか実がならないのがミカン類。木の成長が極めて遅く、木材となる幹はなかなか太くなりません。木材として使えるような太さの木は、伐ったからといって捨ててしまうのは大変もったいないことです。

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まっすぐな部分が少なく節や枝分かれも多いので、木材として一般的に利用されるものではありませんが、強度と粘りに優れた材質で、たとえば玄翁(金槌)などの道具の柄など、特別に強さが必要な部分に使える有用な木材です。

ただ、屋外など水がかかるところはとても苦手。そういう意味ではカトラリーなど食器にも適さないのですが、その点は塗装でカバーすることが可能です。

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ミカンの木の椅子。曲木(背もたれ)も上手くいき、手触りも滑らかです。この椅子は京王線調布駅前のcafe aonaで1脚だけ使われています。

椅子など家具を作るだけの材料を集めるのは大変ですが、ミカン類は個性的で魅力のある木材です。小さなスプーンくらいなら小さな木材からも作れますので、剪定した枝などもぜひ活用してみていただければと思います。

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category: 街の木でカトラリー

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1月の木:アオキの木のカトラリー  

この時期、赤い身が熟しているアオキの木。日陰に植えられる定番の木として、今時は特にありがたたがられることもないありふれた木ですが、今回はこの木の意外な魅力をお伝えしたいと思います。

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アオキという名前の由来が幹や枝まで緑色だから、というくらい、木というよりも草っぽさ、柔らかい感じがして、誰も木材としての利用なんかに期待しないところだと思います。

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ところがところが、ダメもとで皮を削って乾かしてみると、これが実に個性的かつ強度もあって、宝物のような材になったのです。

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髄の部分が白くなっています。この部分は乾燥すると黒くなりますがスポンジ状で木材としての強度は期待できません。ですので、カトラリーなどを作る場合には、この部分を避けてちょっとした材を木取らなければなりません。

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以前に造園工事をさせていただいた現場で入手した、秘蔵の太アオキ。髄の部分が漆黒で、材面には虎斑と呼ばれる杢が出ています。

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完成したアオキのスプーン。赤紫がかった黒色で、表面の仕上がりは滑らか。とても硬く弾力がある材質です。駄目もとで試してみて本当に良かった。アオキという木の見え方が、大して面白くもない木からすごいお宝の木へと、劇的に変わったのでした。

ところでこのアオキ、地方によってはミソバ、ミソッパ、ミソブタ、ミソキバ、と呼ぶそうです。味噌を仕込む時に若葉を上に載せて蓋にすると、カビが出ず葉は漬物として食べられるんだとか。マチモノでも、今年はアオキの葉を使ってみるつもりです。




category: 街の木でカトラリー

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12月の木:ナンテンのカトラリー   

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赤い実で冬を彩るナンテンの木。「難を転ずる」に通じることから縁起が良いとされ、庭木でも良く見かけます。切っても切っても枯れずに生えてくる強健な性質ですが、ある程度以上からはなかなか大きくならず、木材、と言えるほど太いものを見かけることはほとんどありません。

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外皮の下は驚くほど鮮やかな黄色。葉っぱには殺菌作用があるので、盛り付けの彩りを兼ねて、食べ物の下に敷いたりして使えます。

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煮出せば黄色の染料になります。

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淡い黄色に染まります。

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木材も黄色。大変硬い材質ですが、刃物との相性は良く加工は難しくありません。緻密な木肌で磨きがいがあります。

ナンテンはどこにでもある木ですが、大変美しい材が得られます。スプーンは難しくても、お箸や菓子楊枝などであれば、細い枝からでも作れます。お庭のナンテンをお手入れで間引く機会がありましたら、ぜひ試してみていただければと思います。

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11月の木:柿の木のカトラリー  

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この時期、実が熟し葉っぱの紅葉も美しい柿の木。

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ちょっと時間を遡って今年の夏、近所の空き家の取壊し現場。気がつくと敷地にあった大きな柿の木はトラックの荷台の奥でした。

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ガサゴソ、、、どこいった?

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ようやくお目見え。立派なものです。

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柿の木は、時期にもよるようですが、伐採したてで乾いていない状態で製材すると、柿の実とそっくり。黄色みがあり、細かく黒い筋が見られます。このまま雨に当てたりすることなく丁寧に乾燥させると、深みのある濃い緑灰色に変化します。(最後のスプーンの写真はそうした材で作りました)

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柿材には、部分的に墨が溜まったような箇所がちらほら。柿の木自体、蓄積量の少ないレア材ですが、木材業界では黒成分が多く、木材全体に墨が浸潤したようになっているものは「黒柿」と呼ばれ、銘木として珍重されています。

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上の写真の木材は、伐られたてを製材せず、ある種の環境に置いておいてから製材したもの。黒成分が墨のように浸潤しています。模様が面白くなる一方で、材としての強度ははっきりと下がって柔らかくなっています。

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柿の木のカトラリー。伐採後に時間を空けずに製材したものをそのまま大切に乾かした材で製作したのが、写真のカトラリーです。こうした柿材は重厚で硬いものですが、刃物との相性は良く、ささくれが起こりにくいので、特に気を使わなくても綺麗に仕上がります。

住宅街でよく見かける柿の木、剪定したちょっとした幹でも、スプーンや豆皿などいろいろなものが作れます。もし柿の木を伐る機会があったなら、ぜひ活用してみていただければと思います。

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10月の木:キンモクセイのカトラリー  

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9月から10月頃に満開となり、甘い香りをふりまくキンモクセイ。お庭や公園などに植えられることの多い木ですが、それだけに剪定や伐採の現場に行きあたる機会が多い木です。

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このくらいの太さの細い幹でも、捨ててしまうのはもったいない良い木材です。

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製材し、カンナがけしたキンモクセイ。時折黒い部分もありますが、キラメキ感のある白く美しい木肌です。枝分かれや幹が多く大きな材を採ることは困難ですが、枝の付け根のあたり(上写真)は美しい杢が出ます。

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枝の付け根のあたりだけ切り出してみました。

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宝石のようです。

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カトラリーの製作。硬く、繊維に独特の束感があり部分的な逆目も多く、加工は少々困難ですが、手をかける甲斐は十分です。

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表面的な硬さだけでなく、弾性もあり木肌も緻密なので、カトラリーには向いている材料だと思います(要塗装)。フォークなどでは、かなり尖らせても折れそうな不安はありません。

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街のキンモクセイは頻繁に剪定されていることもあり、成長するのに長い期間を要します。せっかく大きくなった木を、剪定や伐採などで捨ててしまうのはもったいないことです。ぜひ材料として活かしていただければと思います。

街の木を活かすものづくりの会
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