マチモノ(街の木ものづくりネットワーク)

伐った木を捨てないで! 素敵なものを作れるよ!  ずっと一緒に暮らしてきたのに、伐ったらゴミってそれでいいのか? マチモノでは、街で伐られた木をものづくりの素材として活かす活動をしています。

重い丸太を人の力で車に積む方法  

丸太って、ちょっとしたものでも驚くほど重いものです。とりわけ伐られたばかりの生の木は、水分を多量に含んでおりますので、たとえば直径30cmの大して太くない木でも1.5mも長さがあれば、簡単に100kgを超える重量になるのです。

tooume0303.jpg

堅く、重く、ひとつひとつ形が違ういびつな円柱。動かないかと思うとふいに転がったりもする丸太というものは、動かすにはとてもやっかいで危険な代物です。これをどうやって車に積み、運ぶのか? 普通はユニック(上写真)というクレーンの付いた車両を使います。また、木材としての利用を考えない場合、チェーンソーで丸太を短くしてしまうことも多いです。

tooume0301.jpg

また、ユンボ(ショベルカー)のパワーもほれぼれするほど。ワイヤーをひっかけて、約700〜800kgと思われるクリの丸太を軽々と。まあとにかく、重機というのはすごいものです。

tooume0302.jpg

世田谷区の建設現場で、重機でひょいひょいっと積んで頂いて荷台はいっぱい。で、これからこの上に、今度は人力で何本かの丸太を積み込みます。(次の現場では、重機がないのです)

tooume0304.jpg

丸太の下に細い丸太を置いて転がりやすくして、ずっと向こうから伐られた丸太を車のところまで運んで参りました。樹種はケヤキ、とても重い木です。

tooume0305.jpg

鉄パイプ(足場パイプ)でスロープを作り、手動のウィンチとロープで引き上げます。

tooume0306.jpg

クレーンがなければという固定観念があるとなかなか思い付かないというか考えもしないのですが、昔ながらのやり方ってすごいです。本当に目から鱗、簡単な道具と人力で重い丸太を荷台に上げられてしまうのです。写真のケヤキは40cm程度のものですが、以前にはこのやり方で、先の写真のクリよりも一回り以上大きな木を上げたこともありました。

tooume0307.jpg

単純で簡単そうに見えますが、なにかの拍子に丸太がコロッと予期せぬ動きをしたときに、そこに手や足があればどうなるか? バランスを崩したりロープが切れたらどうなるか? 細心の注意を払って緊張感をもって確実にやらなければならない危険な作業です。声を掛け合って、なにかあればすぐに逃げられる体勢を作りながら作業にあたります。

tooume0308.jpg

無事に積み込めてほっとしたのも束の間、一路、製材所のある青梅を目指します。

tooume0309.jpg

無事に製材所に到着。

今回ご紹介したのは、「木を動かす」ということについてでしたが、マチモノの活動を通じて、このように少し古い時代のやり方に学ばされるという機会が良くあります。

私たちも、車を借りますし人を雇うこともありますし、木を動かすのには少なくないコストを費やしています。更にもっと、たくさんのコストを使って良いのであれば、ユニックでもユンボでも人も含めて雇ってしまって、もっと楽にやることができるでしょう。

ただ、「私たちの街で伐られた木を私たちが使って行く」というマチモノの活動では、DIY的な要素が強いというか、できれば自分たちでできる方が望ましい、重機や特殊な機材を使わなくて済むのであれば、少々汗をかいてもその方が可能性があると思うのです。

そもそも、自分たちの身近にあるものを自分たちで利用するというスタイルは、現代よりもむしろ少し古い時代の標準であったわけですしね。マチモノのような活動にとってヒントになるやり方や知恵が、きっとまだまだあるに違いありません。
スポンサーサイト

category: How to

thread: エコロジーライフ - janre: ライフ

tb: 0   cm: 0