マチモノ(街の木ものづくりネットワーク)

伐った木を捨てないで! 素敵なものを作れるよ!  ずっと一緒に暮らしてきたのに、伐ったらゴミってそれでいいのか? マチモノでは、街で伐られた木をものづくりの素材として活かす活動をしています。

街の木との再会〜カヤの木のものがたり・2  

残暑お見舞い申し上げます。毎日暑いですね。街の木たちも悲鳴あげていないといいですね。

さて、前回カヤの木、実について描いて来ましたが、それから約1年後、再びカヤの木と深く関わる機会がありました。

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昨年、カヤの実を拾っていた時、そのカヤの木のそばで、落雷で亀裂が入っていた別のカヤの木がありました。それが伐られて公園の中にある集積所に置かれていたのです。大急ぎで許可をいただき、木材にするために回収させていただくことなりました。

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木材にするための伐採ではなく捨てるための伐採で、短く伐られてしまっていましたので、自分たちで製材する事に(短くしすぎてしまうと製材所での製材は基本的にできません)。

針葉樹というと繊維に沿って割りやすいもの、パカーンと薪割りしやすいイメージがありますが、カヤは意外なほどに繊維同士の結合が強力で割れにくく、また細かい木屑が服の中に入るとちくちく身体にまとわりついて大変手こずりましたが、貴重な材であると思えば、それもまた良き思い出に感じます^m^

そして自然に携わると避けられないのが虫の存在。正直、私(ヨコヤマ)は虫は得意ではないのですが、出会う毎に好奇心が勝ってしまい、「どんな虫だろう?どうしてここにいるんだろう?」と調べるように。ただ、その時に出てくる虫の画像にはやはり最初はギョっとしてしまいます。慣れるまでもう少し時間がかかりそうです。

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いずれはこのカヤを使って作品をつくりたいのですが、これは乾燥する時間を要する為にまだまだ先の事になりそうです。ひとまずカヤの木ストーリーは今回でおしまい。次回は私の家の前で伐られた桜について絵を交えてお話出来たらと思っています♪

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街の木に触れる〜ケヤキのものがたり・3〜  

流れで始まったケヤキシリーズ、これまで樹木としてのケヤキを見て来ましたが、今回は「木材」としてケヤキを見つめてみました。

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木材としてのケヤキは強度があり腐りにくく、大変優れた性質を持っています。金色〜赤みがかった勇壮な木目も美しく、建築、家具や雑貨、漆器の木地など幅広い用途において良材と言われる、国産広葉樹随一の銘木です。蓄積量も広葉樹としてはある方で、ヒノキの良材の入手が難しくなった中世以降には、とりわけ寺社建築をはじめとした重要な建築物に用いられ、日本の木造文化のなかで重要な役割を果たして来ました。(ユグチ談)

実際削ってみると、どんどんきれいな木目が見えて来てそれはホレボレしてしまうほどでした。そんなケヤキは何を作るのに適しているか、しばらく考え込みました。

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広葉樹には道管(木の中にある水の通り道)があり、その配列は概ね3種類(環孔材・散孔材・放射孔材)に分かれています。このことは、材の割列性(割れやすかったり割れにくかったり)に関係していたり、表面を仕上げた際の滑らかさや木目の具合、あるいはまた、水分を透しやすかったり透しにくかったりといったことにも関係しています。

例えば、ケヤキは水に強いと言われますが、道管の穴が大きいため、腐らなかったとしてもその大きな穴が水分を抱えやすく、黒ずみやカビの原因になってしまいます。そのため、例えば漆塗りの漆器などでは、あらかじめ目止めをして道管の孔を塞いだ上で漆を塗るのが一般的になっています。(ユグチ談)

こうした観点からも、その材がどういった用途に向いているのかを考える手がかりになるという事を今回知りました。

因みに針葉樹には道管はなく単純な構造になっています。広葉樹、深いですね☆

今回ケヤキの香りをぼんやりと記載してますが、今後、色んな樹種の香りを楽しんで、それぞれ香りの違いも表現して行けたらと思っています♪

次回からはカヤの木のストーリーを描いて行く予定です。どうぞよろしくお願い致します。

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街の木を見つめる〜ケヤキのものがたり・2〜  

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前回、ケヤキの事をお話したとき、今まで回収してきたケヤキを思い出しました。

樹形は扇型に広がっています。街の木のケヤキは大概大きいので、葉っぱを確認したくとも、脚立がなければ葉っぱを調べる事が出来ないのが悩みの種でもあります(^m^)鋸歯が特徴的です。

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これまでも街の木から街へ還っているケヤキ。今も色んな場面で活躍しています。その中でも調布の団地のケヤキについてさらに思い出して振り返ってみました。

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それでなくても重機の装備のない状態だと言うのに、周囲は歩道で車が乗り入れられない状況。にも関わらず75歳の(思わずお年を言ってしまって申し訳ないのですが、あまりにもビックリしてついつい強調してしまうんです)木こりさんは焦らず慌てる事なく、かと言って危険と背中合わせな作業なのでピリピリしながらも鋭い機転を利かすのです。そこがまたカッコいいのです。

そして改めて当時の写真などを見て振り返るとこのケヤキも、無理矢理剪定を行った為にあちこちから細い枝が伸びていて、さらに伐った所から腐朽菌が侵入し、至るところに傷みがあり、しみじみ「よくぞここまで頑張って来られて…」と労わずにはいられません。隣に元気に伸びてるケヤキが並んでいただけに余計にそれは感じさせました。

とか言いつつ、伐採当時、何も知らなかった私(ヨコヤマ)はただ漠然と「こんなに穴が空いてちゃ仕方ないよね〜」くらいの浅く薄っぺらい認識でした。お恥ずかしい限りです。

この時の様子を以前ブログでも話してます。よかったら見てください。
2014.4.19『桜とケヤキ、その後』

そしてこの重たい丸太を車に積載する様子を説明した事も話してます。
2014.4.5『重い丸太を人の力で車に積む方法』

これからも街のあちこちのケヤキが皆さんの元に還って来れるような活動をして行きたいです。ケヤキに限らず他の木たちも。そうする事で自分の街をより愛おしく思えたら素敵ですよね♪

次回はケヤキのものがたり・3『街の木に触れる』と題してお届けさせていただきます。(さらには以前手掛けた桜、そしてカヤの木、と色んなものがたりをお話していく予定です☆よろしくお願い致します)

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街の木を守る為に考えること〜ケヤキのものがたり〜  

いつもお世話になっております。街の木を活かすものづくりの会のヨコヤマです。マチモノに携わるようになってからあまりにも木の事を知らなかったという事実に直面し、もっと知りたい、もっと深めたいと思うようになり、少しずつではありますが勉強中です。

そうして学んだ事、感じた事、考えた事をこちらで共有し、街の木についての問題意識を共有する事で、今後のあり方についても一緒に考えて行けたら、と思いました。

何分にも素人のため、間違った認識や思い込みもあることと思います。お気づきの点がございましたら是非ともご指導、ご鞭撻をお願い致します。

今回は近所のケヤキのお話をさせていただきます。

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かつて伐採予定だった大きなケヤキ、伐採されずに済んだのはよかったのですが、先日ふらりとそのケヤキのそばを通りかかった時、驚きを隠せませんでした。

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(駐車場を拡張する為にそれまで緑がいっぱいだった周囲にアスファルトが張られていました。

それまでのびのびとしていたケヤキは剪定されていました。パっと見は「葉っぱがいっぱいあるからいいじゃない」「これだけ元気な木だからまた成長するんじゃないの?」かつての私はこのような認識でした。

そもそも剪定にも向いてる時期というのがあり、ケヤキも葉っぱが全て落ちている冬に剪定するのがいいとされています。それも大きさを崩さない程度の剪定です。(これ以上大きくさせない為の剪定)

とするならば、このように無理矢理バッサリ行ってしまうとどうなるか…人間で言うところの腕をもがれるのと一緒で、元気がなくなります。

※私たちはこれまでに何度も伐採されたケヤキを回収しましたが、このように大きく剪定された木のほとんどが、内部に腐れを生じ、材としても使い物にならない部分が多くありました。(ユグチ)


上のみならず、下に目をやると…

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枝をバッサリ伐られてしまった上、根っこが可哀想な事になっています。

木というのは上に伸びてるのと同じだけ根っこが張っているのです。そして根っこと幹・枝は繋がっているのです。その繋がっている根っこを伐ってしまったらどうなるか…幹や枝も元気なくなります。枯れてしまいます…

泣けて来てしまうのです。もし私がこのケヤキだったらこんな第2の人生、もとい、樹生、とも言うべきでしょうか。勘弁して欲しいな、と思ってしまいます。

このケヤキに関しては何もする事が出来ず嘆く事しか出来ないのですが、今後もこのケヤキを見守りつつ、こういった認識を少しでも拡げて行く事によって、街の木のあり方を人間の都合だけでなく、木の為にどうしたらいいかという目線を皆でもっていけたら、そんな風に考えています。

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今回は完敗!  


このところずっと動いていた大規模な樹木伐採現場での回収案件でしたが、話が大きくなり過ぎたのが反対に災いしてしまい、結局ダメになってしまいました。

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捨てるだけだからということで現場レベルではOKをいただいていたのですが、公式に許可を出す出さないというレベルにまで話が上がっていってしまうと、難しいですね。窓口となってくださった担当者の方は一生懸命動いてくださったようなので期待もしていたのですが、残念です。

今回は区や都が管轄する公の現場ではありませんが、それに準ずるような現場でした。民間なら簡単なことが、公が相手だとそうは行きません。公園の木のように区や都や国が管理してるものとなると、「その伐った木、棄てるんなら下さい」というお願いに対して公式には絶対にOKが出ないのです。これまでずっとそうでした。

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たとえ捨てるものであっても特定の個人や団体や企業に渡すわけには行かないということと、モノが「廃棄物」であるだけに、譲った後に不法投棄される心配もあるということで、表立って担当部署に許可を求めると、100%Noと言われてしまうのです。

とはいえコソコソと裏でやっていたのでは街の木がゴミとなる状況に一石を投じることはできないし、通例を変えたり、事なかれ主義に抵抗するというのは難しいものですね。

まぁとにかく力及びませんでした。現場では土場の一角にたくさんの木を集めて下さっていて、あとは回収するばかりという状態であったのに、本当に残念です。

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今回は完敗ですが、今回のことを通じてまたたくさんの方と関わることができ、今回のことがなければ聴けないようなお話を伺えたり、今まで見えていなかったことが見えてきたり新いアイデアが浮かんだり、得たものもたくさんありました。この経験を今後に活かしていきたいと思います。

関係者の皆様、本当にありがとうございました。

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