マチモノ(街の木を活かすものづくりの会)

伐った木を捨てないで! 素敵なものを作れるよ!  ずっと一緒に暮らしてきたのに、伐ったらゴミってそれでいいのか? マチモノでは、街で伐られた木をものづくりの素材として活かす活動をしています。

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調布のクスノキの製材  


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先日、調布で伐採されたクスノキは一足お先に青梅の製材所へと運ばれて行きました。

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製材所の周辺は紅葉真っ盛り!

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たくさんある木に混ざっていました、いました、クスノキさん!お久しぶりです!

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我々は朝9時前に到着したのですが、既に社長さんがここまで木の皮を剥いていてくれました。既に製材所はクスノキ特有の樟脳の香りでいっぱいです!

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調布の現場で見ていた時は「大きな木だなぁ」なんてホクホクしていたけど、他の木と比べて見たら案外小さくてビックリ。まるで家電屋さんで見るテレビが実際家に設置されると「こんなに大きかったんだ!!」って驚くのと似てるなぁ、なんて事を思いました。

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木は風雨にさらされて来た分、いっぱい汚れています。これをそのまま製材するとあっという間に刃が壊れてしまうので、丁寧に木の皮を剥く作業から始まります。これが案外気持ちよくベロベロ剥けるので楽しいです♪ただ、やはりこれも樹種によって剥き易いもの、剥きにくいものがあるようです。

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今回の主役、大きなマシンは50年を超えるキャリア。80歳を超える社長さんのお父さまが持って来た機械だとか。これはどんな新製品にも敵わないと思われます。

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ごろんごろんとカット台へ運びますが、当たり前にかなり重たいです。80歳(あまりのすごさにしつこく言ってしまうと思います^ ^;;ご容赦ください)の社長さん、いとも容易くこなしてしまうのです。

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何mmの厚みに製材するか、どの方向で製材するか、節を避けるべく間隔よくカットするか、綿密に打ち合わせ。

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このカット台は汽車のようにレールの上を動きます。お子さん方が見たら「乗りたい!!」って言う事受け合いです☆

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だけど危険です。なにしろ何百キロという木を動かすのですからね。

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動かしてる途中でごろん!なんて落下したりしないようにしっかりと押さえつけて…

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カットして行きます!

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社長さんの真剣な眼差し。

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切りたてホヤホヤの木はびっくりするくらいビショビショに濡れてました!

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そしてカットしてみると思いもしなかった顔が色々出てきます。フシがいっぱいだったり、このコは綺麗だね!って感激があったり。

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なんと中で割れてるのもありました。こういった詳しい事情はマチモノ活動報告にて話すので、よかったら併せてご覧ください。

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先程綿密に打ち合わせしたとおり、芯(芯の部分は乾燥すると割れやすいのです)を外しながらも均等にカットされてるのです。

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ごろんごろんフォークリフトを駆使して転がして皮剥き作業も同時進行。

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まるで手足の如く簡単に操作しているサマはホレボレしてしまうレベル。

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このように大きく曲がってる木はカット台に収まらないので、短くなるのは残念ですが切って対処します。

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ボコボコ出てるコブや切られた枝のでっぱりは、邪魔になってしまうので予めカットします。ひとつひとつの動きにムダが一切ないのです。

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残るはこの小さい丸太3兄弟。これらも続々カットして…

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どんどん積まれて行き、無事製材作業終了。あとは車に積み込まなくてはなりません。80歳を超える社長さんが軽々やってるように見えたけれど、一枚、一枚も立派に重たい。短いのを一枚持てたとしても、それを繰り返し運ぶのは素人にはかなり骨の折れる作業です。

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テトリスの如く積み込みました! 積みきれなかった分は一時保管をお願いして、お土産の大根持って帰りました♪ このクスノキが素材として使えるようになるまでにはまだまだ時間がかかるのですが、追々お話させていただきますので、これからも楽しみにして頂けたら嬉しいです。


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category: 製材

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世田谷からなるべく近い製材所を求めて  

都心部で伐られた木を木材として利用できるようにするために、今日は一日、東京の製材所めぐりをして参りました。製材所と名が付いていても、丸太を製材する設備のあるところは都心部にはもはや見あたらないのです(ありましたらぜひ教えて下さい)。

青梅市やあきる野市にはあるけれど、世田谷からなるべく近く、ということで期待をかけてやってきました町田市。が、無駄足が続く。

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あきらめかけつつ最後に訪れたのが、ストリートビューで見た限りではとても製材設備などなさそうな住宅街の綺麗な材木店。ダメもとで飛び込んだら、、、なんと凄く良い感じ。気持ちよく仕事してもらえそうな手応えアリ。まだ諦めなくて良さそう、前に進めそう、そう思えるポジティブな対応をして頂けたのがなにより嬉しいことでした。

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仮に丸太をタダでもらっても、運搬、製材、乾燥、保管などのコストを考えるとすべて準備が整った木材を購入した方がはるかに安いということは常識です。だから街の木は材木としては使われません。人件費を筆頭に様々な問題があって、普通に山で伐られた木でさえも価格では外国材に勝てないのが当たり前。コストを掛けて伐り出してもペイしないケースも多いのです。まして街の木なんてなにをか言わんや。

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やってみるまでもなく無駄だと分かり切っている、上手く行かないと分かっている。事情通になればなるほど、その世界の常識にとらわれてしまうものですが、自分自身で実際にやってみなければ、なにが可能でなにが不可能なのか、本当のところは分かりません。

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親切で前向きな対応をして下さった製材所の方々のおかげで、きっと前に進めると希望を持てた一日でした。

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伐られた木が家具になるまで  

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写真の椅子はカフェで使う椅子の試作品。荷物を椅子の中に入れられるようになっています。これで完成ではなく、木の皮から採った染料で染めたクッションを付ける予定です。木は世田谷区の公園で伐採されたトウネズミモチ。

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伐られたばかりのトウネズミモチ。公園の防犯対策で、林の見通しを良くするために伐られたようです。

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回収して持ち帰った丸太たち。このくらい短くカットされていても、驚くほど重いのが生の丸太。奥のちょっと太いものなどは、男性が一人で持ち上げられるかどうかギリギリの重さです。

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とりあえず、チェーンソーで半割。

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普通の木工房にはまずないサイズの巨大帯ノコ。この設備を使って製材を行います。このときは伊豆の仲間の工房にお世話になりました。

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片っ端からスライスしていきます。言うのは簡単ですが、持ち上げるのにすら苦労するような重い木をカットするのは想像を絶する作業です。木は重く、堅いもの。人の体力も消耗しますが、チェーンソーもバンドソーも伐れば伐っただけ刃は消耗していきます。

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製材した木はそれで使い物になるわけではありません。木は多くの水分を含んでいるので、これを充分に乾燥させなければなりません。

乾燥させるため、丁寧に桟を挟んで積み上げて風通しの良い場所で保管します。樹種と板の厚みにもよりますが、一般に1cm1年などと言われるように、木から水分を抜くのには長い期間を要します。通常、製品となるレベルの木工品を作るには、天然乾燥を終えた後、更に人工乾燥の設備を使って、更に含水率を下げる処理を行います。

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上写真左は約1年の乾燥を経たもの。表面は汚れ、乾燥に伴って割れや反りが発生しています。上写真右は左写真の材にカンナ掛けをして、四面四角に整えたもの。こうして準備された木材が冒頭の写真の椅子に加工されました。

街で伐られた木は、ごくわずかの例外を除いて木材として利用されることがありません。理由は簡単で、経済的にペイしないからです。街の木はそのほとんどが得難い銘木、価値の高い木材です。しかしながら、そのような銘木良材であったとしても、クレーンがなければ荷台にも上げられないようなものを運搬し、製材料を支払い、桟積み料、乾燥期間の保管料、人工乾燥の費用を支払うことを考えると、経済的にペイできるはずがないのです。遙かに安い価格で、外国からは木材が入ってきている状況のなかにあっては、街の木などは言うに及ばず、国産の木材を使うことすらも経済的には不利なことになってしまっているのです。

街の木を使うというのは、かかった時間やコストを回収する必要のあるプロにできることではありません。それに対して、街の木を活かすものづくりの会の主旨のひとつはアマチュアリズム、間尺に合わない手間や苦労を楽しみや喜びにできるのがアマチュアの真骨頂、銘木レア材ぞろいの街の木が木材として利用されない現状を、アマチュアリズムでなんとかできないかということにあるのです。

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