マチモノ(街の木を活かすものづくりの会)

伐った木を捨てないで! 素敵なものを作れるよ!  ずっと一緒に暮らしてきたのに、伐ったらゴミってそれでいいのか? マチモノでは、街で伐られた木をものづくりの素材として活かす活動をしています。

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庭で剪定した木をカトラリーに  

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世田谷区のアパートのご主人が派手に剪定した金木犀(キンモクセイ)。隣家にはみ出してしまったための剪定です。金木犀は材木として出回ることは基本的にない樹種で、太くなるのに大変な時間がかかり、真っすぐな材もとりにくいのですが、小物を作るにはとても良い材です。

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直径は10cm前後、この程度の太さがあれば、ちょっと大変ではありますがカトラリーを作ることが可能です。

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ちょっと大変というのはどういうことかと言いますと、皮の部分と芯の周りを取り去ると、使える部分がほんの少ししか残らないのです。芯の部分を取り除くのは、芯の周りは乾燥に伴い割れや狂いが激しく生じる傾向があるためで、特にカトラリーでは細くなる箇所があるので、芯を入れて作ることはお勧めできません。

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まずは横から切り出して、

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その後で上からの形を切り出します。金木犀は硬く粘り感が強く、油っ気があり、きらめきのある白い木肌が美しい木材です。かなり細くしても強度を維持できるので、実用的なフォークにすることすら可能です。

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ここから先は、小刀などで形を整え、サンドペーパーで磨けば完成です。

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私たちが開催しているイベント「マチモノカフェ&ワークショップ」では、このように街で伐られた木を活かして、お箸やスプーン、小皿などの作り方を体験して頂けます。スプーンや小皿には、彫刻的な木工の要素がたくさん含まれています。必要な道具は、数点の手工具とサンドペーパーだけです(イベントでは時間短縮のため、小さな電動ノコギリを使いますが、手ノコでも可能です)。

ひとつ作って要領を学ぶと、そのやり方や考え方を応用して様々な物を作れるようになりますので、様々なアイデアを活かして、ぜひ色々なものにチャレンジして頂ければと思います。

→マチモノカフェ&ワークショップの詳細はこちら
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category: 街の木でカトラリー

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工事で伐られた木、材木となるべく旅立ちました。  

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世田谷区桜新町のマンション建設現場、直径1mを超える巨木をはじめ、広い敷地でたくさんの木が伐られました。

大きな桜など通りに面してたくさんの木々が茂っていたこの場所は、近所の方々にとっても思い入れのある場所であったようで、私が現場にいるしばしの間にも、何人もの方が足を止め、桜をはじめとした木々の風景がどんなだったかなど、色々と話をしていかれたのが印象的でした。

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驚いたことに、そしてそれ以上に嬉しいことに、私たちがここの木を活かそうとしていることを知った近所の方から、木を活かしてくれてありがとうというメールまで頂きました。勝手にやっていることで、お礼を言われるようなことではないのですが、取組みに共感して下さる方がいらっしゃるということにたいへん勇気を頂きました。

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さて、これだけたくさんの木をどう材木として使えるようにするか? 木を伐って木材として使える状態に加工する、というプロセスが地場ではほぼ完全に失われてしまっている都心部では、このことが木を活かすことを困難に、言い換えれば、多大なコストがかかる行為にしてしまっています。

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今回、いくつかの手段を検討したのですが、結局、岐阜県の高山市の丸太を運びなれているドライバーさんに大きな車(10t車)で来て頂くことにしました。

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高山は距離にして東京から300kmですが、その半分は下道、それも険しい山道です。この時期、ただでさえ難所の峠道に雪が積もってしまっていて、道中の運転も大変に違いありません。

そうまでしてなぜ高山なのかと言えば、高山は日本有数の木工の街であり、丸太を木材として使える状態にするまでをワンストップでできるからです。高山には良い製材所があり、製材した木の置き場所があり(自然乾燥で長期間保管が必要です)、自然乾燥が済んだ後に必要な人工乾燥の設備もあり、運んでしまえばそこから先は効率が良いのです。

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東京郊外にも製材所はまだありますが、人工乾燥の設備が近くにはありません。乾燥期間の保管コストも大きいですし、これだけのものを行程が進むたびに何度も積み下ろしして運ぶことを考えると、大きな車で多少遠くても全てそろっている高山まで一気に運んでしまった方が、結局トータルでは安く済むのではないかという目論みです。

まあ、なにはともあれ、この現場で伐られた木は木材となるべく旅立って行きました。
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category: 工事で伐られた樹を活かす

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第9回マチモノカフェ&草木染めワークショップありがとうございました。  

2月8日の一週間前、週間予報で8日の天気に雨マークがついているのを見て愕然としました。実はこれまで8回開催してきたマチモノ、一度も雨が降った事なかったのです。これがいつもの木工ワークショップであれば、足元悪い中、お越しいただく事に恐縮しつつも、作業は室内なのでなんとか開催出来るのですが、染色に関しては外で火をおこして大きなお鍋(厳密にはドラム缶・笑)でグラグラ煮込んでの作業なので、悪天候は頭を抱えるばかりでした。

どうにか雨マーク消えないかな〜ってスタッフ間でも言い合っていたところ、願いが届いたか、雨マークは消えたけど…消えたけど…………

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まさかの雪。しかもウン十年ぶりとか言われる大雪。悩みました。悩みましたが、一人でもいらしてくださるなら開催しようと決めました。そうしてこんな足もと悪い中、いらしてくださったのです。本当にありがたい事です。我々も精一杯皆さんに楽しんでもらえるようにしよう!!と始めました。

前回はケヤマハンノキで染色しましたが、今回は

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南天の枝と

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クチナシの実。

見るからに前回のケヤマハンノキとは違う色になりそうでワクワクしますね。

まずは染める生地に模様を付けるべく、絞りなどを施します。
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なんだかムーミン谷みたい(^m^)
ムーミンのお家とニョロニョロいっぱい!
輪ゴムとたこ糸を駆使してぎゅぎゅぎゅぅ〜〜〜〜っと絞り上げます。

そして南天の枝も
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色付きよくすべく伐り裂きます。
気分は木こりさん。小さなトンカチかわいすぎ♡

それを煮立ってるお湯に投入!
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しばらくするとお湯も色がついてきます。

そしたら枝を取り除き、染める生地を投入!
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生地の種類によって色付きが全然違うのがわかります。

そうして染め上がりました!
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右のがムーミン谷のように絞り上げたものです。
それぞれ素敵な模様になりました♪

次はクチナシですが、その前にお昼にしましょう(^-^)
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今回のランチはキッシュです。
チキンとベーコンのキッシュは自家製ローズマリーで風味付けています。
さらに中にはチーズを挟み込んでるのでトローンとした食感、味も(^m^)-☆
水菜とレンコンのサラダにはオリジナルマヨネーズで和えてあっさりした味がちょうどいいです♪
写真には収まってませんが、これに温かいミネストローネスープが付いてました。

そして食後のデザートに
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バレンタインを意識してガトーショコラ。
大人向きに甘くないクーベルチュールを使用し、お砂糖で甘さを調整しています。
これにホイップと酸味のあるベリーソースがとってもバランスいいスィーツに仕上がりました。

ガトーショコラには紅茶が合います♡

和気あいあいと一服したところで、クチナシの染色しましょっか♪
これがあっと言う間に
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白かったんですよ、元は。これが素敵なからし色。
ウールの毛糸もきれいに染め上がるので、白いニット帽もこの通り!!
モコモコひつじさんも黄色にお色直し♡

ひゃ〜!!こんなにきれいに色付くなんて〜!!とボンボンお鍋に入れて…
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軍手(笑)

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おばあちゃんの形見の手ぬぐいも!

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絞り模様もとってもきれいに!!

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今回の染め物。
生地によって色付きが全然違うんです。

真ん中の黄色いのは同じクチナシですが、ポリエステルなので、薄い仕上がりに。
だけどこれもきれいなレモンイエローで素敵ですよね☆

そして今回、本当はサカキ(榊)も用意していたのですが時間がなく、断念しました。
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こんなにいっぱい用意していました。
(なにげに袋がかわいい^-^)
次回のお楽しみですね♪

染色の先生のご指導のもと、雪の中でも本当に楽しい時間を過ごす事が出来ました。
そしていつも場所を提供してくださる世田谷観音のご住職さまもタープを用意してくださり、本当に助かりました。

本当にありがとうございました!

次回は3/9(日)木工のワークショップを予定しております。
近く募集を始める予定です。
ご都合のつく方、是非美味しいご飯を食べながらカトラリー作りに挑戦してみてはいかがでしょうか♡
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category: マチモノカフェ&ワークショップ

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染色に使える木を採集(世田谷の現場にて)  


世田谷区のとある建設現場の裏庭の様子です。近く更地にされてしまうので、事前に現場に入れて頂き、活用できる木々を採集させて頂くことになりました。ちょっと鬱蒼とした雰囲気もある緑のかたまり、この薮(やぶ)のなかには、どんな使い方ができる木があるのでしょうか?

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ちょっと分かりづらいですが、上の写真には30cm径くらいの松が1本と椎の木が2本、そしてそれよりはやや細いマテバシイの木が1本あります。これらは材木として利用します。それから右側の外灯の後ろにあるのはカクレミノ。こちらは細い木ですが、珍しいので小物用材として使ってみたいと思います。(これら材木としての木々については、また改めて記事を書かせて頂きます。)

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やぶの中の数カ所で見つかった南天(ナンテン)。赤い実が美しく「難を転ずる」に通ずる縁起の良さから観賞用に植えられることの多い常緑の小低木です。

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この木の根元の幹を切ってみると、

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驚くほど鮮やかな黄色い色が出てきます。この幹は細かく裂いて煮出すことで染料として利用できます。

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上の写真、左奥にあるのはヒサカキ(緋榊)。材はある程度太ければ良い木材として利用できますが、小物を作るのも無理な太さでした。葉のついた枝は神棚や御仏壇にお供えされますが、黒く熟す実は青色の染料となります。

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いまは実の熟す時期ではないため、残念ながら実を利用することはかないませんが、以前に枝葉を染料に使っているのをブログかなにかで見たことがありましたので、これも試してみたいと思います。青色ではなくて、淡い暖色系の色に染まっていたような気がするのですが、どうなるでしょうか。

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この現場で頂いたナンテンとヒサカキは、また別の現場で入手したクチナシの実と一緒に、今週末に予定している草木染めワークショップで使ってみる予定です。どんな色が出たのか、また報告させて頂きたいと思います。

2月8日(土):マチモノカフェ&草木染めワークショップ
(ご参加受付中。残席2名です。)


余談ですが、このところのマチモノでは、「木材として」だけではなく「染料として」という切り口が加わっているおかげで、木を活用できる可能性と楽しみが大きく増していると感じます。

木の種類を見分けることができ、その利用法が分かること。利用してみたらすごく良かったとか楽しかったとか、そういう体験をしたことがあること。たったこれだけで、私たちのものの見方は変わります。緑の有象無象は価値のない藪(やぶ)から宝が眠るフィールドへと変わります。これぞマチモノの醍醐味、ですよね!

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category: 街の木で染色

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