マチモノ(街の木を活かすものづくりの会)

伐った木を捨てないで! 素敵なものを作れるよ!  ずっと一緒に暮らしてきたのに、伐ったらゴミってそれでいいのか? マチモノでは、街で伐られた木をものづくりの素材として活かす活動をしています。

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桜とケヤキ、その後  

覚えていますでしょうか。
去年の暮れ11月頃に伐った桜、そして2月に伐ったケヤキのこと。
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桜は大きくなりすぎて電線に引っかかっている有様でした。

因みにこの桜はシーズンになると白い花を咲かせていました。
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寿命もあり、近所の方に惜しまれつつ伐採の運びとなりました。
桜伐採中

そして製材。
桜製材

見ての通り、この木はウネウネとした木でした。
桜

なので製材してみると…
スプーンになった桜の板
こんな味わいある板に。味わいあるけれど使い勝手は…というと難しいところ。
乾燥させてみるとあっちこっちに反り返るなかなか個性溢れるコでした。

桜も使える貴重な部分にカンナをかけました。
桜の板カンナかけたとこ

そしてもう1本、ケヤキ。
ケヤキ
こちらのケヤキは根っこがもう腐ってしまっていた為に伐採の運びとなりました。

伐採したのち、運搬、回収して…
ケヤキ回収

桜同様製材します。こちらはまっすぐ素直なコ。
ケヤキ製材

今回、この個性溢れる桜と、素直なケヤキを使ってマチモノカフェで使うティースプーンを作る事にしました。
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左側の黄色い方が桜で、右側の方がケヤキです。

いつもワークショップで皆さんの作業を見ているくせに、いざ自分がやるとなると「えーと、えーと、何からやるんだったっけ??」
見るのとやるのとではやはり大きく違いますね^ ^;;

スプーンの掬う部分をノミで削ります。
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実際やり始めると「あーそうだった、そうだった、この感覚懐かしい!」なんて
言う程のキャリアもないくせに(笑)ちょっとノスタルジックに浸りながら作業を進めます。

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そうしてノミ作業を終えると回りをバンドソーでカットして、後は小刀で角を取って丸いフォルムを作り上げていきます。
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そしてあらかたスプーンの形になったらあとはサンドペーパーで仕上げていきます。
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晴れて完成!!
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黄色いコがあの個性溢れていた桜で、茶色いのがケヤキです。

次回、5月17日(土曜日)のマチモノカフェにて提供いたします。
ホットドリンクあたりを頼んでくださると出て来ますので「ははーん、これがあのウネウネしていた桜がねぇ〜」
なんて思っていただけたら嬉しいです♪


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category: 街の木・木材

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ハナミズキの材は超強靭  

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このところ満開のハナミズキ、どこか桃源郷を思わせる雰囲気があって、本当に美しいですね。街路樹や庭木として人気の高いのも納得のハナミズキですが、そもそもは外来種。20世紀初頭に東京市長がワシントンにソメイヨシノを贈った返礼に渡来したのがはじまりとされています。

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さてこのハナミズキ、木材としての性質はどうでしょう? 下の写真はハナミズキを柄にした玄翁とハナミズキで作ったスプーンです。

玄翁の柄になった木は増築で関わった現場で伐られたものでしたが、調べてみるとアメリカでは「串の木」と呼ばれることもあるとかで、これはきっと強いに違いないと思い、玄翁の柄にしてみたのでした。写真の玄翁の柄は漆を塗ったのでこげ茶色になっていますが、本来は隣のスプーンのような優しい肌色です。

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玄翁はもう5年以上も使っていますがまったく問題なく、とても良い使い心地です。実に強靭。靭性(粘り)が高く、ミカンなどの柑橘類の材と似た印象。ちなみに、ミカンの木も木槌に最適なもののひとつです。

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ただ、ハナミズキにしてもミカンにしても、幹が太くなるのが極めて遅いので、木材として出回ることはほぼ皆無、手に入ったらラッキーと思うべきレア材です。曲がったり節が多くて使いどころが難しいミカンに比べて、真っすぐな材が多いのもハナミズキの良いところ。

繊維が真っすぐに通った材を得やすく細くしても強いので、くびれた部分が細い繊細なスプーンや長い菜箸などを作るのにも良さそうです。もしどこかで伐られてしまっているのを見かけたら、棄てるなんてもったいないのでぜひゲットしておきましょう。

category: この木こんな木

thread: エコロジーライフ - janre: ライフ

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第11回マチモノカフェ&ワークショップありがとうございました。  

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先日の日曜日、お天気に恵まれ11回目を数えたマチモノイベントも木工ワークショップに参加くださった皆様とカフェへお立ち寄りくださいました皆様のおかげで無事終える事が出来ました。
本当に素敵なひとときをありがとうございました。

世田谷観音の代官屋敷の前のお庭、桜の花びらのじゅうたんが拡がっていました。
奥に満開に咲いているのがウコン(鬱金)の桜です。
(世田谷観音のご住職より教えて頂きました。ありがとうございます!)
ターメリックのウコンとはまた別のものです。根がウコンの色に似ているところから名前が由来しているそうです。

10時を過ぎるとワークショップ参加の皆さまがいらしてくださり、始まりました。
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今回もスプーン、お皿、お箸、トレイ…バリエーション豊かです。

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M様はスプーン3種。
M様は1回目から都合の合う時には来てくださり、色んなスプーンをこれまでに手掛けています。
一日では終わらないと先生に予め指導を受けた上で宿題として家でも製作なさっています。

このようにたくさん作りたい、あらかた教わって家でも作ってみたい、というのも相談に応じますので、遠慮なくご相談ください。

さらにM様より庭で伐ったミモザアカシアの木の製材の依頼を頂きました。
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これでスプーンを作る予定だそうです。
自分の庭を彩っていた木でカトラリーを作るなんてとっても贅沢ですよね。

今回は中学生、小学生姉妹のお姉ちゃん方もご参加いただきました。
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しかも作業の手が早い!早い!
二人それぞれ違うものを手掛けているのに、出来上がりはほぼ同時でした。すごい!!
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それぞれ素敵な作品が出来上がりました☆
お疲れさまでした。

そしてO様が前回より手掛けているのが大きなトレイ。
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彫り跡を残すべく一彫り一彫り丁寧な作業。形もとってもきれい。
このまま売っていてもおかしくないですよね☆
上下の白いのもまた模様として素敵に活きてます。

こういったイレギュラーなものも事前にご相談頂ければ、可能な範囲で用意します。
(標準サイズより大きくなるもの、特殊な材の場合は別途料金かかります。ご了承ください)
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カフェの方では今回、ちょっとした試みを行いました。
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代官屋敷の前にプレゼンテーションコーナーを設けました。
場所柄、どうしても門の外から一歩踏み込むのに多少の勇気、と言いますか
遠くから覗いてよくわからないからそのまま素通りされる方に少しでも素通りせずに「?」と一瞬でも足が止まりますように、
そして「え?何?何?」と気持ちが前のめりになってもらえますように、
さらには一歩中へ踏み込んでもらえますように、そういった思いを込めて…
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並べてある瓶は料理、ハーブティで活躍しているいつもマチモノの日の朝摘んでいるフレッシュハーブ、
いつもお客様に好評いただいている世田谷観音産の夏みかんをマーマレードジャムにして生地に入れて焼いているマーマレードクッキー、(普段はドリンクご注文の際にひとつ付きますが、一枚単位でテイクアウトの販売もしております)
今回、ランチプレートに提供した目にもカラフルなピクルス、そしてドリンクでの人気者、自家製のレモネードを並べてみました。

よく見てもらうと…
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この木のネームプレートも手作りです。(世田谷の工事現場で伐られたサカキの木)

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テーブルの真ん中あたりにあるパウンドケーキらしきものが、今回のランチの主役、ケークサレです。

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桜えびと菜の花のケークサレです。
桜えびの風味がとっても効いてました。
そしてアボカドとツナのマカロニサラダと、グリーンサラダ、そしてピクルスでした♡

アボカドって特にこれといったわかりやすい味がある訳でもないのに何故にこんなに人気なのでしょうか。
美味しいですよね。
今回はツナの味が引き立ててました。
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ランチのひととき。

ワークショップにご参加の皆様はランチ料金は通常料金より200円引き、デザート、ドリンクはそれぞれ100円引きになります。
カフェにお立ち寄りくださいました方は、ランチプレート900円プラス100円の1000円になっております。
デザートもデザート+ドリンクで600円とお得になっております。

そしてデザートは…
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写真がすごく大きくなってしまいました(汗)
ベイクドチーズケーキです。
底生地にナッツが入っていて、とっても香ばしいです。
これをカットして提供しました。
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ちょっとの間、自家製高杯にのせてみました。やはりケーキが映えますね! この白い木は世田谷区の芦花公園で伐られたトウネズミモチの木で作りました。

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周囲にはシカがいたり、ビカクシダが緑色を強調してくれてるように思います。

ありがたい事に今回、たくさんの方にカフェにお立ち寄りくださいました。
今回の人気ドリンクは
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フレッシュハーブティでした。
とってもクセのない味なので、是非ともご賞味ください。

また次回の日程が決まり次第、ホームページマチモノのFacebookページにてお知らせ致します。
お時間のある時に覗いてくださるととても嬉しいです。

今回は皆様、本当にありがとうございました。
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category: マチモノカフェ&ワークショップ

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染色のその後  

以前2回ほどマチモノワークショップにて街の木を利用した染色を開催致しました。
その時の布を使おう、使おう、と思いつつ、なかなか作れないでいたのですが、やっとこの度、作成に至りました。
ちょこっとだけなんですけどね、紹介させてもらいます。
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左と右がケヤマハンノキ。
右が鉄媒染を施したものです。
真ん中はナンテンです。

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これがケヤマハンノキです。
この木の皮を剥くと
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赤い色が出て来るんです。

そしてナンテンの木。
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木からしてレモン色になってますよね!!

因みに裏は
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これらは明日のマチモノカフェで使用致します。
どこで出て来るか、ひっそりと楽しみにして頂けると嬉しいです♪
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category: 街の木で染色

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重い丸太を人の力で車に積む方法  

丸太って、ちょっとしたものでも驚くほど重いものです。とりわけ伐られたばかりの生の木は、水分を多量に含んでおりますので、たとえば直径30cmの大して太くない木でも1.5mも長さがあれば、簡単に100kgを超える重量になるのです。

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堅く、重く、ひとつひとつ形が違ういびつな円柱。動かないかと思うとふいに転がったりもする丸太というものは、動かすにはとてもやっかいで危険な代物です。これをどうやって車に積み、運ぶのか? 普通はユニック(上写真)というクレーンの付いた車両を使います。また、木材としての利用を考えない場合、チェーンソーで丸太を短くしてしまうことも多いです。

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また、ユンボ(ショベルカー)のパワーもほれぼれするほど。ワイヤーをひっかけて、約700〜800kgと思われるクリの丸太を軽々と。まあとにかく、重機というのはすごいものです。

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世田谷区の建設現場で、重機でひょいひょいっと積んで頂いて荷台はいっぱい。で、これからこの上に、今度は人力で何本かの丸太を積み込みます。(次の現場では、重機がないのです)

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丸太の下に細い丸太を置いて転がりやすくして、ずっと向こうから伐られた丸太を車のところまで運んで参りました。樹種はケヤキ、とても重い木です。

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鉄パイプ(足場パイプ)でスロープを作り、手動のウィンチとロープで引き上げます。

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クレーンがなければという固定観念があるとなかなか思い付かないというか考えもしないのですが、昔ながらのやり方ってすごいです。本当に目から鱗、簡単な道具と人力で重い丸太を荷台に上げられてしまうのです。写真のケヤキは40cm程度のものですが、以前にはこのやり方で、先の写真のクリよりも一回り以上大きな木を上げたこともありました。

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単純で簡単そうに見えますが、なにかの拍子に丸太がコロッと予期せぬ動きをしたときに、そこに手や足があればどうなるか? バランスを崩したりロープが切れたらどうなるか? 細心の注意を払って緊張感をもって確実にやらなければならない危険な作業です。声を掛け合って、なにかあればすぐに逃げられる体勢を作りながら作業にあたります。

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無事に積み込めてほっとしたのも束の間、一路、製材所のある青梅を目指します。

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無事に製材所に到着。

今回ご紹介したのは、「木を動かす」ということについてでしたが、マチモノの活動を通じて、このように少し古い時代のやり方に学ばされるという機会が良くあります。

私たちも、車を借りますし人を雇うこともありますし、木を動かすのには少なくないコストを費やしています。更にもっと、たくさんのコストを使って良いのであれば、ユニックでもユンボでも人も含めて雇ってしまって、もっと楽にやることができるでしょう。

ただ、「私たちの街で伐られた木を私たちが使って行く」というマチモノの活動では、DIY的な要素が強いというか、できれば自分たちでできる方が望ましい、重機や特殊な機材を使わなくて済むのであれば、少々汗をかいてもその方が可能性があると思うのです。

そもそも、自分たちの身近にあるものを自分たちで利用するというスタイルは、現代よりもむしろ少し古い時代の標準であったわけですしね。マチモノのような活動にとってヒントになるやり方や知恵が、きっとまだまだあるに違いありません。

category: How to

thread: エコロジーライフ - janre: ライフ

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