マチモノ(街の木ものづくりネットワーク)

伐った木を捨てないで! 素敵なものを作れるよ!  ずっと一緒に暮らしてきたのに、伐ったらゴミってそれでいいのか? マチモノでは、街で伐られた木をものづくりの素材として活かす活動をしています。

第1回マチモノキャンプ&製材ワークショップ*その3〜自然を使って  

木についてレクチャー受け、木の事を知った上で、その木を使ってものづくりに活かすべく、製材していく行程に移ります。

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そこで登場するは、こんなに大きな大鋸。今でこそ電気機械などを駆使して製材するのですが、今回はちょっと先人たちのやってきた事を受け継いで、如何に特殊な工法を使わずシンプルに自分の手だけで手掛ける事が出来るか、あと、如何に専門的工具を使わずに自分の家にあるような身の周りの最低限の工具でも出来る製材に挑戦しました。

因みにこの工具、大鋸は調布市に江戸時代から続く老舗鍛冶屋さん『二見屋忠造商店』さまよりご提供頂きました。(リンク先はFacebookページになります)

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この木は山桜。斧やくさびを駆使して割って行きます。

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うまく行きそうでなかなか手強い。皆で順番に作業しました。気分は何だかスイカ割り。

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たったこれだけの作業にも汗、力が必要なのですよね。

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それでも皆の協力の下、無事割る事が出来ました。カット面を綺麗にすべく、この後、チェーンソーで表面を少しならします。

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前日のハイキングでは生えている木を見ながらそれぞれの木の特徴について掘り下げていましたが、2日目はさらに材料として活かすべく、丸太からどのように材をとるか? という実習です。

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製材後の乾燥や割れが入ることなども見越した上で、最終的に作りたいものができるよう形を整えて行きます。(この木は皆で割った山桜。)

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こちらは柿の木。これはなかなか硬いなぁ、と思ってたら…

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このさざんかの木、柿の木以上のかなりの強者で、3人交替でカットしました。カットし終えた後の達成感はたまりませんね。お疲れさまでした!

細い木(サザンカと柿の木)は、まず割りたいラインにノコギリである程度切り込みを入れて、それからそこをきっかけにして斧とハンマーで割りました。斧を入れる前に更に丸鋸で切り込みを入れるともっと割れやすくなります。

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そこから斧を入れて薪割りの要領で半分にしたり、小さくしたり、自分の作りたい形に成形していきます。

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斧で割った跡は綺麗ではないので、鉋をかけて形を整えていきます。

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改めて登場、大鋸さん。この大鋸さん、お店の看板として活躍されていたもので、長く使用されていなかった為に刃先にサビがついていたので、予め湧口さんがサビ落としを施しました。

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そうして汗流して頑張った成果の一部です。皆さん、お疲れさまでした。これはまた次回以降のマチモノワークショップにて続きの作業に入る事となります。

今回、木を学び、材料を知った上で作りあげていく、それも丸い木から作り上げていく、これはすごく大事な事だと感じました。自然と向き合い、材料から作って行くのはとても時間がかかる事だけれど、そこから得られるものは莫大なものですよね。

この製材された木がひとつの作品になるまで、またこちらで報告させてもらえたら、と思っています。

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この日のランチは前日に仕込んでおいたカレー。前夜に残った素揚げしたじゃがいもも加え、さらにはハーブ類も入れてコクたっぷりマイルドで美味しいカレーになりました。

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外で食べるご飯は本当に美味しいし、何より皆で食べるご飯の美味しかった事!

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製材も一区切りついた頃、染色ワークショップも始まりました。今回染色に使用したのはモッコク。モッコクについてはコチラをご参照ください。

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もう一つは入れ過ぎちゃった鉋屑、以前マチモノワークショップでも大活躍だったケヤマハンノキ。
その時の様子はコチラを見て頂けるとありがたいです。

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どちらもとても綺麗な色を見せてくれました。

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水洗いして色を落ち着かせます。

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完成しました!

今回のキャンプでは衣(染色)食(野草料理など)住(製材)を自然から学んだ素晴らしい機会でした。
ご参加くださいました皆様、本当にお疲れさまでした。

また皆さんとものづくりについて向き合える場を少しずつでも拡げて行けたら、そんな風に感じました。素晴らしいひとときを共有出来てまた自信を付ける事が出来ました。機会ありましたらまた皆さん、よろしくお願い致します。本当にありがとうございました。

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第1回マチモノキャンプ&製材ワークショップ*その2〜自然を食す  

マチモノキャンプのお話の続きをさせて頂きます。

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ハイキングで山を降りてきたら次は食材探し、野草摘みです。

思えばここだって特別自然が溢れ返ってる場所なのではなく、ふと普段自分の住む地域の足元を見れば草はいくらだって生えている訳で、ほんのちょっと目線を変えるだけで、身近に自然ってあるんですよね。そしてそれを食べて我々は生きて行くというのはしみじみ『命をいただく』という事に繋がると思いました。

これは先程(その1)少しお話した、木についても言える事で、ただ漠然と生えている木だって意味がある訳で、その場所に成長しやすいもの、しにくいもの、それぞれ特徴が活かされ成長するけれど、ところによって傷んだり、折れたりする事で、そうした特徴を我々が知った上で、手入れをしながら自然と共に生きていく、そして寿命が来た時もそれをうまく活かす方法を見いだしていけないだろうかという事を、今後もマチモノでは取り組んで行きたいと考えています。

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マキさんより野草の説明を受けます。

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そんな訳で私も完全に感銘を受け、早速図書館へ走りました。
(まずは絵がいっぱいの児童書からね^_-☆)

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改めて料理に取りかかります。担当はいくつかに分けました。

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野草担当。(お浸し、てんぷら)

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お米、かまど担当。

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次の日の昼食用カレー担当。

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そして街の木、調布の桜のチップを使って燻製を作りました。

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ハム、ゆで卵、チーズ、かまぼこ、を参加してくださったM様が用意してくださいました。あと豚バラのかたまりでベーコンを作りました。

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今回は沢山作るべく、こんな風にタワーみたいにして作りましたが、実は家でも案外簡単に出来ちゃうんです。その作り方もレクチャーしました。

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これで2時間近く燻しました。(皆でハイキングしてる間)

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ご飯が炊きあがりました。 お米が立ってます! 今回、このお米は参加してくださった「自由が丘白山米店」のお母さんが提供してくださいました。

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そのお母さんのご著書があります。『自由が丘3丁目白山米店やさしいごはん』

余ったご飯を白山のお母さんが握ってくれて、それを炭火にて焼きおにぎりにしたのですが、この握り方がまた絶妙でした!!

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今回、皆で手掛けたごちそうです!朴葉のお皿、シダの葉っぱが料理を盛り上げてくれてます!

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てんぷらは、ドクダミ、スギナ、ワラビ、ヨモギ、ミツバ、クコ、ハコベ、アケビ、シソです。

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こちらはお浸し。

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じゃがいもの素揚げしたものです。これもナンテンの葉っぱ、クチナシのお花で飾りました。皆さんのセンスに脱帽ものでした! 自然をいただく、それは食する事に限らず、こうして目でもいただけるんですよね。

(因みに奥にあるのが燻製料理たち。)

写真が上手く撮れなかったのですが、これ以外にフキの煮浸しもありました。絶妙な味でした。最初天ぷらも揚げたては「?クセがある??」と思ったのですが、粗熱が取れて改めて食べてみるととっても美味しかったです。

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生野菜も食べたくなり、マキさんが採って来てくれたのはタンポポの葉っぱ。レタスや卵、しそなどと絡め、有り合わせの調味料でドレッシングを作り和えてみました。とっても美味しかったです。今度からタンポポ見る目が変わりますね。

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そしてご飯。冷めても美味しいご飯でした。

これにバーベキューのお肉、野菜も加わったらあっという間に皆のお腹はいっぱいになりました。

ごちそうさまでした。

ご馳走さまでした、と言えばこの語源は「馳走(ちそう)」、「走りまわる」、または「奔走(ほんそう)」することを意味する。その後、浄土真宗において、大事な来客をもてなすために馬に乗るなどして遠方まで奔走して食材を調達した人達への感謝を表す言葉としても用いられるようになったものです。

今回のはまさに走り回るまでは行かずとも多少なりとも奔走し、皆で食材を仕入れ、皆でいただいたものですよね〜。とてもありがたく、幸せな事だとしみじみ感じる素敵な機会でした。

次回は自然のありがたみを感じながら木の製材についてお話させて頂きます。
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第1回マチモノキャンプ&製材WS*その1〜身近な自然を知る  

7月12日、13日の土日を使って、いつもお世話になっている木こりさんの里山をお借りしてマチモノキャンプ&製材ワークショップを開催致しました。

参加してくださった皆様、この度は本当にありがとうございました。
お疲れさまでした。

改めて振り返ってみると、日を追う毎に楽しかったなぁ、とじわじわ来ています。どれもこれもが貴重な体験、出来るだけ記憶に残しておくべくお話したいので、何回かに分けさせてもらいます。


マチモノ初めての試み、うまく行くか心配もありましたが、『きっとなんとかなるだろう』
そんな気構えで臨みました。
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この箱に入っているのは薪に使う木がいっぱい。

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そうして向かった先は同じ東京とは思えない、緑溢れる青梅の里山。
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まだ紫陽花もこれから、という雰囲気。

まずは参加者さん殆どの方が初めましてなので自己紹介し、
泊まる部屋の片付けなどをして少しのんびりした後、里山を管理されてるマキさんに畑の案内をしてもらう事に。
…の予定だったのですが、木に蜂の巣がある、という事で急遽木こりさんがたいまつを作成し(ものの10分足らず)
あっという間に火をつけ
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蜂の巣一撃。

そして取り出した蜂の子
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上でもwikiをリンク貼りましたが、これって食べられるんだよね〜、という事でぱくり☆
(wikiによるとそのままよりも佃煮、甘露煮がポピュラーでそのまま食すという事は記載されてませんが^ ^;;)
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因みに蜂の子の効能は神経系(ストレス緩和、不眠、いびき、体質強化…)循環器系(血行不良、貧血…)
消化器系(便秘を改善し、腸内環境改善…)婦人科系(生理不順、更年期障害の諸症状…)泌尿器系(腎臓機能強化…)内分泌系(甲状腺機能改善…)など、多くの効能をもたらす優れた食材のようですが、今回皆で食したのは1匹くらいなので、さほど効果は期待出来るものではありませんね。

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そして改めてマキさんより畑のお話を伺います。
見ての通り、斜面になった地を利用し自然農を実践されています。
リンク貼ったwikiにも記載の通り、不耕起(耕さない)、不除草(除草しない)、不施肥(肥料を与えない)、無農薬(農薬を使用しない)農法なので、素人目にはどこに何の草が生えているのかわからないのですが、裏を返すとどれも大事な命の源、という事ですよね。
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レタスです。
よく見かける畑になっているものとはちょっと違うように感じました。
その中でも目を惹いたのが
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蜂さんも美味しそうに蜜を吸っているこの花、なんと牛蒡(ごぼう)の花なのです。

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これはにんじんの花。よくよく見てみると葉っぱがまさににんじんです。

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これは藍の葉っぱ。
雨があたって葉っぱも少し藍色がかっています。

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ピンボケでごめんなさい。歩いてる足元には小さなカマキリ、そして気付くとバッタがピョンピョンしてました。

そして今度は木の勉強すべく山をハイキング。
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空気がとっても心地いいです。

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ひとつひとつの木の前でその板を用意して説明してくれた湧口さん。
それぞれの木の特徴と利用法を丁寧に説明して下さいました。
因みにこれは桑の木。(奥の木も)

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そして歩いていて大きな朴葉を発見。
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これは料理のお皿に使えるね、という事で何枚か拝借しました。

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クルミの木。実がなってました。

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ほんの30分程度歩いただけですが、その間にもミカンの木、桑、梅、ナンテン、ビワ、ヒノキ、サワラ、杉、ホオの木、イヌツゲ、ヒサカキ、シデ、山桜、モミの木、コナラ、栗、柿、クルミ、ウメ、キリ…たくさんの木に触れました。

ここに限らず、今は街の中にもたくさんの木があります。

実際マチモノでもたくさんの種類の木の伐採に関わりました。

自然を保護する、というより、自然と向き合いながら利用していく、いい関係を作って行くという事を追究すべく立ち上げたのがマチモノです。その為にはまず自然を知らなくては何も始まらないですね。今回は改めて自然を知るいい機会になりました。

生えている木のレクチャー受けた後、木から木材へ、製材ワークショップになるのですが、それはまた後ほど。

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そして山を降りている時
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イノシシが荒らした跡が。
マキさん曰く、ここは野生動物がたくさん棲んでいて、それこそ四六時中餌を求めているそうな。こうして過ごしているとさっぱり動物の気配を感じないのだけど、夜、人がいなくなった頃などを狙って餌を探しに山を降りて来るそうです。

ここには木こりさんの建てた棟がいくつかあるのですが、そのうちのひとつは完全にタヌキの住処になってしまったそうです。それを追い払ったところで、またタヌキは別のところを荒らしに来るのだから、それはそれでいい、そんな話を聞き、自然と共に暮らすという事を目の当たりに感じました。

次回は食事のお話になります。
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モッコクの樹皮(染料になる木)  

今週末に予定されている第一回マチモノキャンプ&ワークショップ、2日目の製材ワークショップが終わった後には、有志で草木染めも行います。

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今回、染料としてご用意したのはモッコクの樹皮。このモッコクは、昨年末に、お庭の工事で関わらせて頂いたお宅で伐った街の木です。

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伐られた瞬間は白っぽい肌色ですが、、、

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しばらくするとこの通り。染料になるというのが納得の変色ぶりです。

モッコクは材としては非常に堅く、色も面白いので材木としても工芸品などに向く良い材です。

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また今回は、以前にも使ったケヤマハンノキ(世田谷区の芦花公園産)も使います。全開は樹皮でしたが、今回は材を削った鉋屑で試してみます。この木もモッコク同様、伐ってすぐは白、しばらくすると赤くなる性質を持っています。

里山ガイドハイキング、山野草調理、薪割りたき火バーベキュー、かまどでご飯炊き、身近な道具で製材ワークショップ、そして草木染めと、盛りだくさんの1泊2日のマチモノキャンプ、どうにかお天気も良くなりそうで、本当に楽しみです。

→第一回マチモノキャンプ&ワークショップ

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