マチモノ(街の木ものづくりネットワーク)

伐った木を捨てないで! 素敵なものを作れるよ!  ずっと一緒に暮らしてきたのに、伐ったらゴミってそれでいいのか? マチモノでは、街で伐られた木をものづくりの素材として活かす活動をしています。

1月の木:アオキの木のカトラリー  

この時期、赤い身が熟しているアオキの木。日陰に植えられる定番の木として、今時は特にありがたたがられることもないありふれた木ですが、今回はこの木の意外な魅力をお伝えしたいと思います。

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アオキという名前の由来が幹や枝まで緑色だから、というくらい、木というよりも草っぽさ、柔らかい感じがして、誰も木材としての利用なんかに期待しないところだと思います。

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ところがところが、ダメもとで皮を削って乾かしてみると、これが実に個性的かつ強度もあって、宝物のような材になったのです。

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髄の部分が白くなっています。この部分は乾燥すると黒くなりますがスポンジ状で木材としての強度は期待できません。ですので、カトラリーなどを作る場合には、この部分を避けてちょっとした材を木取らなければなりません。

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以前に造園工事をさせていただいた現場で入手した、秘蔵の太アオキ。髄の部分が漆黒で、材面には虎斑と呼ばれる杢が出ています。

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完成したアオキのスプーン。赤紫がかった黒色で、表面の仕上がりは滑らか。とても硬く弾力がある材質です。駄目もとで試してみて本当に良かった。アオキという木の見え方が、大して面白くもない木からすごいお宝の木へと、劇的に変わったのでした。

ところでこのアオキ、地方によってはミソバ、ミソッパ、ミソブタ、ミソキバ、と呼ぶそうです。味噌を仕込む時に若葉を上に載せて蓋にすると、カビが出ず葉は漬物として食べられるんだとか。マチモノでも、今年はアオキの葉を使ってみるつもりです。




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category: 街の木でカトラリー

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「大蔵の松を活かそう&製材を体験しよう!」  

【マチモノデイキャンプのお知らせ】2月7日(日)〈参加者募集中〉
「大蔵の松をみんなで活かそう&製材を体験しよう!」
(木工+製材WS+ご飯付)

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地域のシンボルだった樹齢100年を超える大きな黒松が、道路工事に伴い伐採されました。

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今回は、この丸太を現場で製材することにチャレンジします。実際の作業への参加を通じて、様々な工具の使い方と注意点、樹種ごとの性質、木取り(製材方針)の考え方など、「丸太から木材へ」の過程を体験していただければと思います。

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通常であれば製材所に運搬し、専用の設備で製材するところですが、今回はこの大きな丸太を、現場で、昔ながらの手工具(大鋸、窓鋸、皮むき、斧、鉈、鳶、ノコギリ、平ノミ、丸ノミ、小刀、カンナ等)と、一般の方でも購入可能な価格の小型の機械工具(チェーンソー、丸ノコ、手押しカンナ、自動カンナ、昇降盤、バンドソー)を駆使して、木材にしていきます。

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実際の作業に参加しながら、製材や様々な林業・木工の道具の使用を体験し、学ぶことができる機会です。できた木材でお匙、木べら、小皿など思い思いの作品作りにチャレンジすることもできます(もちろん指導付)。

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会場の有機野菜の畑で収穫して薪ストーブでお料理を作ったり、桜のチップでスモークしたり、丸太からできた材料でお匙を作ったり、いろんな作業に取り組みながらデイキャンプを楽しみたいと思います。

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お酒の持ち込みももちろんOK、まったりメインでのご参加も大歓迎。マチモノ会員以外の方、はじめての方もぜひご参加ください。

詳細のご確認とお申し込みはこちらのページよりお願いいたします。

http://machimono.web.fc2.com/eve…/sawingworkshop/Camp03.html

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category: マチモノキャンプ

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マチモノ出張製材ワークショップ in 二子玉川公園  

世田谷の二子玉川に平成25年4月に開園した二子玉川公園。お天気のいい日には富士山を望むことが出来るこの新しい公園には、区民の手で植樹された『いのちの森』があります。

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世田谷区立二子玉川公園ビジターセンターのHPより)

ここに植えられた約40種類ある木に樹名板を、それも公園で伐られた木を使って作ることは出来ないか、ということで、マチモノに声が掛かりました。丸太をお預かりしてこちらで板に仕上げることもできますが、せっかくなので公園に関わるサポーターの皆さんで作ってはどうか、という事で出張ワークショップを開催する運びとなりました。

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まずは木と製材の基本的な考え方、そしてこれから作業する手順の説明。色々な質問が飛び交って話は面白い方にどんどん脱線。時間に余裕があったら、木にまつわる楽しい話をいくらでもしたいところです。

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最初の作業は樹皮むきです。マイナスドライバーや、専用の樹皮むきの工具などを駆使して皆で剥きます。

何故樹皮を剥くかと言うと、そのまま刃物にかけると、樹皮に付いている砂や土などが刃物を傷めて、あっという間に刃こぼれしたりするためです。樹皮の部分には虫や虫の卵がいることもあるので、できるだけ取り除いておいた方がいいのです。

皮を剥くタイミングは、伐採した後すぐがオススメです。乾いてしまうと剥くのが難しくなりますし、ぼんやりしているうちに虫の活動が進んで材に穴を開けてしまう事もあるのです。綺麗に剥ければ作業は楽ですし、剥いた皮を樹皮網みなどに使うことだってできちゃいます♪ 今回のものは伐採して数ヶ月か経った後だったのでちょっと苦労しました。

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枝なども斧やノコギリを使って取ります。

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樹皮が剥けたら、次はかんなを使って丸太から平面を作ります。このあたりの手順は、皆様がどんな工具をお持ちか、あるいは購入予定か、どの程度の作業をご自分でやりたいか、などによって変わります。

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製材は大きな帯鋸(バンドソー)で行うのが普通なのですが、帯鋸を持っている、という人はまずいませんよね。今回の趣旨は、丸ノコなどホームセンターに売っている程度の工具を使っていかに目的を遂げるかにあります。

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ビジターセンターのスタッフさんが用意してくれたサンドイッチなどをご馳走になりながら、木の性質についてのレクチャータイム。知ってるようで知らない事の多い木のこと、知るととても楽しいです♪

何よりこの日は風がなくポカポカ暖かかったのでとても気持ちよかったです。(作業してると汗ばむくらいでした!)

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お昼の後は、電動工具についてのレクチャー。

電動工具は、刃の部分に触れないように注意すればOKというわけではないにもかかわらず、大した説明もなくホームセンターやネットで売られているのが現状です。刃に触らないように注意するのは当たり前、本当に危険な瞬間がどういうときに起こるのか、しっかりと理解してから使用する事が大切です。

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公園にも丸ノコがあったので、今後安全に活用出来るようにレクチャーしました。電動工具って音がすごいし、勢いがある為、ちょっと(どころかかなり)ビビってしまいますよね。ただ、一番怖いのは慣れた時。初心を忘れず、安全な作業を心がけましょう。

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なかなか見る機会のない大工さんの機械も登場。これがなくてもカンナがあれば手作業でできますが、あればあったで早いのです。

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今回マチモノが用意した電動工具です。

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そうして完成した板です☆これから風通しのいいところでしばらく乾燥させます。乾燥のさせ方についてももちろんレクチャー。樹名板完成まではもうちょっと時間がかかります。じっくり時間をかけてサポーターの皆さまとこれからも楽しんで行きたいと思います。皆さま、本当にお疲れさまでした!!

今年も皆様と一緒に街の木を使って楽しめるようなことをやって行きたいです。2016年もどうぞよろしくお願いいたします☆
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category: マチモノイベント

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