マチモノ(街の木ものづくりネットワーク)

伐った木を捨てないで! 素敵なものを作れるよ!  ずっと一緒に暮らしてきたのに、伐ったらゴミってそれでいいのか? マチモノでは、街で伐られた木をものづくりの素材として活かす活動をしています。

花みず木フェスティバルありがとうございました! 前編  

hanamizuki1.jpg

ゴールデンウィーク初日の4月29日、二子玉川一帯で開催される『二子玉川・花みず木フェスティバル』に出展しました。マチモノは二子玉川公園の一区画、のびのびと広いスペースを使わせていただきました。

hanamizuki02.jpg
hanamizuki03.jpg

桜の木のスプーンつくり。世田谷区桜新町で伐られたヤマザクラが還ってきました。

hanamizuki04.jpg
hanamizuki05.jpg

カンナでおはし作り。世田谷区大蔵で伐られた100年超える大きなクロマツを活かしました。

大きなクロマツを皆で製材した時の様子はこちらの記事にて。
大蔵の松をみんなで活かそう&製材を学ぼう 午前の部
大蔵の松をみんなで活かそう&製材を学ぼう 午後の部
 
hanamizuki06.jpg
hanamizuki07.jpg

街の木のかけらを使った自由工作。たくさんある街の木のかけらから作りたいものをイメージして製作。

hanamizuki08.jpg

自由工作では子供たちの創造力が爆発していました!男の子たちはより大きく、女の子たちはかわいらしく、それぞれ個性溢れる作品がたくさん生まれました。

前回のイベントに続き今回も、子供たちの想像力や創造力に驚かされました。こういうものを作るんじゃないか? といった予想はまったく当たらず、枠にとらわれることなくのびのびと楽しむ姿が印象的でした。

〜後編に続く

category: マチモノイベント

tb: 0   cm: 0

大蔵の松をみんなで活かそう&製材を学ぼう!午後の部   

mmcamp0408.jpg

皆で割ってみた松を電動工具のレクチャーをしながら角材や板材に加工し、午後は早速それぞれ作りたいものの加工に入っていきました。

mmcamp0427.jpg

おやつにスモークを楽しみながら。会場の隣町で以前に伐られた絶品ソメイヨシノのチップを使いました。

mmcamp0412.jpg

カンナでお箸を作ったり

mmcamp0434.jpg

丸ノミと小刀でスプーンを作ったり

mmcamp0410.jpg

お皿を作ったり

mmcamp0411.jpg

お匙の輪郭を切り出す

mmcamp0415.jpg

チェーンソーで挽いて出た三日月型の板から材をとるチームも

mmcamp0409.jpg

木と向き合う、自然と向き合う、集中する

mmcamp0419.jpg

そしてまだまだゴジラ松も残ってるので、皆で代わる代わる大鋸を挽きます。

mmcamp0416.jpg

大変だけど、その大変も皆で共有すると楽しいものです。

mmcamp0417.jpg

皆でコツを教え合ったり、感覚を掴みつつ

mmcamp0420.jpg

そうして大きな一枚板が出来ました!! 大変重いので男衆が全員集合して降ろしました。

挽きたての木材はじっとりと濡れて重く、湯気が立つように香りを放っていたのが印象的でした。

mmcamp0413.jpg

mmcamp0414.jpg

大きな松から思い思いの作品が生まれて行きました!

mmcamp0421.jpg

大きくて硬くて重いゴジラ松、この木を真ん中に大勢の人が集まって、たくさんの思い出が出来た一日になりました。ご参加いただいた皆様からは、次の日、筋肉痛になったとか手が震えるといったメールをたくさんいただきました。皆様、本当にお疲れ様でした。本当にありがとうございました。

この日にできた一枚板は、ゴジラ松の足元にあるコミュニティ施設、タガヤセ大蔵にてこれからを過ごします。また残りの材は、4月に二子玉川公園でのイベントで活かされる予定です。

関連記事:大蔵の松をみんなで活かそう&製材を学ぼう!午前の部

関連記事:街の木はなぜ捨てられてしまうのか(ゴジラ松の製材WS前日譚)

category: マチモノイベント

tb: 0   cm: 0

大蔵の松をみんなで活かそう&製材を学ぼう!午前の部  


ということで直径70cmもある大木を、一般の方々を集めて製材してしまおうというイベント『マチモノ製材ワークショップ』が開催されることになりました。

mmcamp0403.jpg

このイベントのイメージは、私(ユグチ)の親戚のお爺様が昔してくれた若い頃の話のイメージ。このお爺様は一時期、巨大な捕鯨船で遠洋に出て世界を旅していたそうで、子供の頃の私は夢中になって聴いたものでした。

その捕鯨船では、鯨を仕留めたら一旦港に帰るのかと思ったらそんなことはなく、船に引き上げると引き上げた先からどんどん解体し、船の中でどんどん加工して、どんどん缶詰とかになっていったと言うのです。

mmcamp0401.jpg

船の片側から巨大な鯨が入ると向こう側から缶詰が出てくるイメージ。

小さな人間が巨大な自然の賜物にたかってワーワーやって、大騒ぎしながら生きる糧を作っていく。そんなイメージで大きな丸太にみんなで取り組み、製材だけではなく、製材した先からスプーンとかお皿とか、その日のうちに作れたらと考えたのでした。

mmcamp0402.jpg

さて実際の作業、まずは樹皮むきです。お子さまでも専用の皮むきがあれば楽しく安全に出来る作業です。ほかにも丸太の上に乗って斧ではつってみたり、色々な道具を体験。

皮むきも斧も、昔の道具を直したもの。ボロボロだった柄は街で伐られた木で新しく挿げ替えられています。

mmcamp0404.jpg

丸太の下部、大きな枝を剪定したところから下は痛みが入り、中心部が不朽していました。その部分を、横挽き専用の鋸、窓鋸(まどのこ)を使ってカットします。

mmcamp0405.jpg

この部分は、あえてチェーンソーなどで切らずに、斧やクサビで割るという方法を体験。斧を打ち込み、クサビを打ち込み、皆で協力して割るのはなかなか楽しい作業です。なにしろバカッっと割れるとカタルシスがありますし。

木を割る、という方法は縦挽鋸が登場する以前に行われていた製材方法で、たとえば法隆寺などはそんな時代の建物です。


mmcamp0407.jpg

芯の部分は腐っていましたが、その周辺の部分は健康でしたので、これを木材にしていきます。割ってデコボコしている表面にある程度カンナをかけて平らにした後は、巨大丸ノコが大活躍。

mmcamp0408.jpg

そこから先、様々な電動工具を駆使して綺麗な板や角材にしていきます。実演しながら、各種の電動工具がどんな働きをしてなにができるのか、どんな隠れた危険があるのかなどレクチャーしていきます。

こうした機械はホームセンターやネットでも簡単に買えますが、刃に触れたら危ない!のは当たり前で、それ以外の知らないと想像することが難しい危険があるので、使用前に事故が起こるパターンを知っておくことが大切です。

mmcamp0422.jpg

皆が製材に汗を流してる間、お昼ご飯の準備も進みます。メインはカレーなのですが、カレーに添える野菜は??と子供たちと皆で畑に収穫。ついでにたわわに実った夏みかんも!みずみずしくて甘酸っぱい!

mmcamp0425.jpg

差し入れのマシュマロや石焼き芋も。

mmcamp0426.jpg

燃料はもちろん街の木の製材で出たガラや木工をした際に出た端材です。

mmcamp0423.jpg

お昼は野菜たっぷりカレー。因みにターナーは桜の木の手作りターナー。穫れたての大根スティックと白菜の浅漬けで食べました♪

お腹いっぱいになって午後からまた製材&木工ワークショップは続きます。

午前の部、参加者の方がハイライト動画を作ってくださいました→こちら

(「大蔵の松をみんなで活かそう&製材を学ぼう!午後の部」につづく)

「世田谷区大蔵ゴジラ松の製材WS前日譚」はこちら↓をごらんください。
http://machimono2013.blog.fc2.com/blog-entry-110.html

category: マチモノイベント

tb: 0   cm: 0

街の木はなぜ捨てられてしまうのか(ゴジラ松の製材WS前日譚)  


「地域のシンボル、樹齢100年を超える大木が伐られちゃう」

駆けつけた現場で即断即決を求められるのはいつものこと。木の状態、得られる材の量と質、作業の段取り、費用の概算など、一刻の猶予もない中で検討しなければなりません。そして一歩現場に踏み込んで、

mmcamp0400.jpg

“回収したいと手を挙げるのか挙げないのか”

正直今回は、十中八九見送ることになると思いながらの現場入りでした。現場を見てみて、余程のことがなければ手は挙げられないと考えていたのです。

「あれ?マチモノさんって、木が欲しいんじゃなかったの?」
「こんな大きな木がもらえたら嬉しいんじゃなかったの?」


これは、よくいただいている誤解です。木を回収して利益になるのなら良いのですが、そうでないから難しいのです。伐採木が簡単に利益を生むならば、そもそも木は捨てられてはいないのです。

mmcamp0433.jpg

大きな木を活かすとなると、運搬(クレーン付の車+運転手)は行きと帰りの最低二回、製材、1年にも及ぶ乾燥期間、人工乾燥、すぐ使わない場合はさらに保管。こうしたことを、丸太を木材化するシステムが失われて久しい都市部において行う必要があるのです。

その上、街の木は木材にするには樹形が悪く、木材としての欠点が多いことがほとんどで痛みも多い。木材市場に出してもほとんど値がつかないものばかり。

mmcamp0429.jpg
(木材捨場に並ぶ車列と捨てられた都心の伐採木)

他方、輸入材であれば電話一本でたいへん高品質な木材が簡単に大量に入手出来るのです。街の木は言うに及ばず、木工の世界では、国産材にこだわることですら大きな不利を覚悟しなければできることではないのです(国産材を使用するメーカーの多くは補助金を活用している)。

だから街の伐採業者は、処分費を払ってでも処分場に持っていくのです。

mmcamp0428.jpg

そんな街の伐採木を、マチモノでは補助金などを求めずに私費で回収し、木材化してきました。その量はここ数年で約30立米、直径30cmで長さ2mの丸太に換算すると165本にも及びます。

そんな木はゴミだ、薪でもいらない(クセが強く割るのも大変なので)、と言われながら、まずは実績を作って街の木の可能性を示そうと取り組んで参りました。

mmcamp0431.jpg

そうして回収してきたたくさんの木々。その一部は既に、家具や建材、雑貨などになって私たちの街の暮らしに戻ってきています。

mmcamp0432.jpg

街の木の現状は課題山積ではあるけれど、

街の木には大きな可能性と魅力があると確信しています。

mmcamp0430.jpg

街の木には可能性と魅力がある。それはいいけど、、、

とりあえずどうしようこの大木。

現場を見に行ってしまうと簡単には諦められなくなるものです。

しかしこのとき、資金と置き場所はほとんど底をついてしまっていたのです。

mmcamp0424.jpg

今回のイベント「大蔵の松をみんなで活かそう&製材を学ぼう!」は、そんな苦しいときに、新たな可能性にチャレンジすることをテーマに企画されたものでした。自分たちのキャパがいっぱいだからもうできない、ではなくて、

「みんなの力でなんとかする。」

伐採現場のそばで活動するまちづくり活動仲間の「タガヤセ大蔵」さんが、とりあえずどうするかは保留のまま、丸太の保管場所を提供してくださいました。そこからどうしたものかと一緒に考え、動いてくれました。

「イベントにして、参加者を募ってみよう。」

名乗りを上げてくれる方はきっといる。そうした方々と力を合わせて作業に取り組めばなんとかなる。そう信じてみようというところから、これまで裏方の作業として見せて来なかったしんどい部分を、イベントとしてやってみるという運びとなったのです。

本編:「大蔵の松をみんなで活かそう&製材を学ぼう!午前の部」につづく)

category: マチモノイベント

tb: 0   cm: 0

FC2 Management