マチモノ(街の木ものづくりネットワーク)

伐った木を捨てないで! 素敵なものを作れるよ!  ずっと一緒に暮らしてきたのに、伐ったらゴミってそれでいいのか? マチモノでは、街で伐られた木をものづくりの素材として活かす活動をしています。

工事で伐られた木、材木となるべく旅立ちました。  

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世田谷区桜新町のマンション建設現場、直径1mを超える巨木をはじめ、広い敷地でたくさんの木が伐られました。

大きな桜など通りに面してたくさんの木々が茂っていたこの場所は、近所の方々にとっても思い入れのある場所であったようで、私が現場にいるしばしの間にも、何人もの方が足を止め、桜をはじめとした木々の風景がどんなだったかなど、色々と話をしていかれたのが印象的でした。

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驚いたことに、そしてそれ以上に嬉しいことに、私たちがここの木を活かそうとしていることを知った近所の方から、木を活かしてくれてありがとうというメールまで頂きました。勝手にやっていることで、お礼を言われるようなことではないのですが、取組みに共感して下さる方がいらっしゃるということにたいへん勇気を頂きました。

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さて、これだけたくさんの木をどう材木として使えるようにするか? 木を伐って木材として使える状態に加工する、というプロセスが地場ではほぼ完全に失われてしまっている都心部では、このことが木を活かすことを困難に、言い換えれば、多大なコストがかかる行為にしてしまっています。

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今回、いくつかの手段を検討したのですが、結局、岐阜県の高山市の丸太を運びなれているドライバーさんに大きな車(10t車)で来て頂くことにしました。

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高山は距離にして東京から300kmですが、その半分は下道、それも険しい山道です。この時期、ただでさえ難所の峠道に雪が積もってしまっていて、道中の運転も大変に違いありません。

そうまでしてなぜ高山なのかと言えば、高山は日本有数の木工の街であり、丸太を木材として使える状態にするまでをワンストップでできるからです。高山には良い製材所があり、製材した木の置き場所があり(自然乾燥で長期間保管が必要です)、自然乾燥が済んだ後に必要な人工乾燥の設備もあり、運んでしまえばそこから先は効率が良いのです。

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東京郊外にも製材所はまだありますが、人工乾燥の設備が近くにはありません。乾燥期間の保管コストも大きいですし、これだけのものを行程が進むたびに何度も積み下ろしして運ぶことを考えると、大きな車で多少遠くても全てそろっている高山まで一気に運んでしまった方が、結局トータルでは安く済むのではないかという目論みです。

まあ、なにはともあれ、この現場で伐られた木は木材となるべく旅立って行きました。
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